英語学習で新しい概念を手に入れるということ―deserve, suppose, unlearn

大人になって、 どんどん生きて年を取っていく過程で一番喜ばしいことって、自分の成長を感じることだと思っています。「ああ、以前自分はこんな考えを持っていたけれど、今はこういう考えに変わっている。変化したなあ」と感じるとき、とても嬉しくなります。

でも、そういう内面の変化ってゆっくりと起こるので、丁寧に過去を振り返らないと、自覚するのが難しかったりもします。

そんな中で、はっきりと感じることのできる内面の変化があります。それは「英語を勉強することで得た、全く新しい概念」が今の自分にあることです。

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英語を学んで出会った3つの概念

ここ数年、無料ポッドキャスト「バイリンガルニュース」を毎日聴いて英語の勉強を続けています。

Download past episodes or subscribe to future episodes of バイリンガルニュース (Bilingual News) by Michael & Mami for free.

実は大学院では言語学を専攻していた私。勉強していると、日本語と英語には興味深い違いがたくさんあることに気づきます。勉強を通して「日本語ではなかなか言い表しにくい概念」と感じたものとして、今面白いなーと思っているのが、”deserve”, “suppose”, “unlearn”です。

deserve

辞書を引くと、意味は「(報い、賞罰、感謝などを)受けるに値する」などと書かれています。

こういう「日本語に訳そうとするとどうしても受け身表現が混じってしまいがちな英語の動詞」ってすごく興味深くて、そういうものだけ集めた本があったら欲しいくらいです。こういう動詞をたくさん見ていくと、それだけでかなり日本語と英語の考え方の違いについて学べる気がします。

deserveの用例は下記のような感じです。

I don’t deserve this.
(私はこんなことは受け入れられない。)

「バイリンガルニュース」のMamiちゃんによると、英語ではよく使う表現だそうなのですが、日本語で「こんなこと受け入れられない!」と主張する人は多くない気がします。

表現し慣れていないから主張しないのか、主張しないことが表現の乏しさに繋がっているのか…。言語と思考の関係性について考えだすと、興味が尽きません。

suppose

supposeの対訳を挙げるとしたら「想定する」でしょうか。日本の大学受験英語では必須の語彙なので、deserveに比べたら「高校時代にボキャブラリーに加わった」という人が多い語かと思います。

でも、辞書には「…だと思う、考える」などと書いてあって、いまいちニュアンスが掴みにくい単語だとも思います。

用例を挙げると

You weren’t supposed to do that.
(あなたはあんなことするべきじゃなかった。)You were supposed to pick him up.
(あなたが彼を迎えに行くことになってたのに!)

ちなみに私が ”suppose” と出会ったのは中学生のとき。当時大好きだったカナダ出身のシンガーAvril Lavigneの ”Why” という歌のサビに、 “It’s not supposed to feel this way…” という歌詞がありました。

歌詞カードを見ると「こんな気持ちになるはずじゃなかったのに」という日本語訳が。へ~そういう意味なのか、と思いながらこの単語を覚えて、それ以来 “suppose” を見聞きすると反射的に “Why” の切ない歌詞を思い出します。

中学生のときに洋楽にはまった私には、ほかにも特定の英語の歌で覚えた単語やフレーズがたくさんあります。どれもその歌を聴いていた時期の思い出とリンクしていて、不思議な懐かしさがあります。「洋楽を聴くと英語の勉強に役立つ」とよく言われますが、本当にその通りだと思います。

unlearn

こちらは比較的最近になって身に付けた単語。MamiちゃんのWeb連載記事を読んで知りました。

私のここ数年のモットーは Unlearn what you think you’ve learned(自分が経験から学んだと自負していることを思い切って捨てる)。

婚約&結婚を通して思ったこと 【バイリンガルニュースのMamiの気になりニュース】 より)

unlearnは「身に付けたことをわざと捨てる、~の癖を捨て去る、既得の知識・習慣を意図的に捨てる」といった意味だそうです。

「既得の知識・習慣を意図的に捨てる」なんてことを、1語で言えてしまう英語って便利だなあと感心してしまいます。

語学学習の隠れた醍醐味

これら3つの言葉を身に付けたことで、今までうまく表現できなかった気持ちを表現することができるようになり、思考がクリアになったような気がします。まるで世界が少し広がったよう。

特に “I don’t deserve this.” のような考え方は、例えば中学生の頃の自分を振り返ってみると、当時の自分は持ち得なかった考えでした。

こんなふうに、「新しい概念を身に付けた、今の自分」と「その概念を知らなかった頃の自分」を比較してみると、普段は意識しにくい内面の成長を、はっきりと感じることができるのです。

これって、私にとって、語学学習の隠れた醍醐味だなと思います。

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