評価を求められたとき、あなたも「フィードバックの質」を評価されている

後輩や部下を持つ人は、彼らが作成した資料をチェックする際など、フィードバックを与える機会があると思います。

そのようなとき、あなたは評価する側であるだけでなく、あなたも「フィードバックの質」を評価されているということを忘れてはなりません。

また、注意しなくてはならないのが「些末なあらを探すことに注力してしまっていないか」ということです。

研究者の島岡要氏は、著書で次のように書いています。

改善を意図したフィードバックでも、常に何らかのコスト(損出)を伴います。フィードバックされた点を実践・変更するための時間と労力、その時間により失う他の機会、変更により生じる新たな問題点などです。

(中略)もしあなたが人を指導する立場にあり、部下や後輩の優れた提案に、小さなあらを見つけたときには、それを指摘する前に次のように自問してください:

今から私が言わんとすることは、本当に言う価値のあることなのか

(Ask yourself if what you’re about to say is worthwhile)

このことは、人を指導する立場にある人は本当に注意深く気をつけていなければならないことだと思います。

前職の上司に、部下の提出した仕事に対して絶対に一発OKを出さない人がいました。本質的な問題点がなくとも、外部に見せるわけでもない社内文書の句読点の位置から、図表の細かいレイアウトまで、とにかく何かしらの指摘をしようとするのです。

「何も言わずに受け取るわけにはいかない」という強迫観念でもあるかのようでした。とにかくダメ出しすること、やり直させることが自分の重要な仕事と思っているようでした。しかし、そんな彼らが無用な作業を増やし、他人からほかの重要な仕事をする時間を奪っているのです。

このような上司の下で働くと、部下はどうなるか?

最初から完璧な仕事をしようという意欲がなくなります。

どんなに質の高い仕事をしても、必ず何かダメ出しをされるのです。完璧に近づければ近づけるほど、重箱の隅をつつくようにして絞り出されたくだらない修正命令を受けることになり、ばかばかしくなってしまいます。

これから労働人口減少社会を迎える私たちの国で、こんな効率が悪く、ストレスも大きい仕事のしかたをしている場合ではないことは明らかです。

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あら探しではなく、適切な評価を

他人の仕事を評価するとき、自らもフィードバックの質を評価されているということを意識すること。かと言って「何か言わなきゃ」と力まず、決して些末なあら探しにならないようにすること。

いかなる改善の提案・要求も、相手の時間と労力を奪います。フィードバックを与えるときには、島岡氏の著書にあるように、「言う価値のあることか?」を考えること。
簡潔で的確な、よいフィードバックを与えられる人になりたいです。

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