ドイツ人の働き方から考える、日本人はそもそも「早く帰りたい」と思っていないということ

ハフィントンポストの下記の記事を読みました。

「ドイツ人は勤勉」。恐らく多くの日本人が、そう考えていることだろう。しかし、ドイツ人を仕事好きと表現するのには違和感を覚える。なにしろ、とにかく休みが多いのだ。ドイツはEU最大の経済大国として発展を続けながら、ドイツ人は休日をしっかりと楽しんでしる。そんなドイツ人から学べることはあるのか。

ドイツの労働環境について、羨ましい点がたくさんあったのですが、最も印象に残ったのは日独両方で働いた経験のある女性のこの言葉。

「ドイツ人はとにかく早く帰宅したいという意識が強いので、仕事の効率を重視します。」

この言葉で思い出したのは、前の会社で働いていた時に感じた、「日本人って、そもそも早く帰りたいと思っていない人が結構多いんだな」ということ。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

帰れるのに帰らない人たち

昨年まで勤めていた会社には、切羽詰まって仕事をしている風でもないのに、定時を過ぎてもなかなか退社しない人たちがいました。「あれ、帰られないんですか?」と尋ねると、彼らは「帰っても別にやることないしね」と答えて、びっくりしました。

私は毎日、1秒でも早く帰って本を読んだりブログを書いたりしたいと思っていたからです。でも、そういう「やりたいこと」を持たない人たちが驚くほど多いということを知りました。

また、ある日のこと、仕事終わりに部署の新メンバーの歓迎会が行われることになりました。私が属していた部署はとても残業の多いところで、毎晩終電で帰るのが当たり前だったのですが、そういう「部署全体の飲み会の日」だけは例外的に、全員が定時を過ぎて30分もすれば仕事を切り上げて飲み会の会場に向かい始めます。

飲み会が終わり、店の外に出ると21時過ぎでした。私は、「いつもと比べたら今日はかなり早く帰れる。みんな嬉しいだろうな」と思いました。

でも、店の外に出てきたみんなは、「…どうする?」「…どうする?」「もう1軒、行きましょうか」と言い出したのです。

私は、もしかしてそうなるんじゃ…と思ってはいたものの、唖然としてしまいました。
ここのところ残業続きでみんな自分の時間が全く取れていないはずなのに、もう帰ることができるのに、みんななぜ帰ろうとしないのか?

「家族と過ごしたくない」

経営者・吉越浩一郎さんの著書に、興味深い話がありました。

あるとき、吉越さんはフランス人の奥さんと3か月間のクルージング旅行に参加することになったそうなのですが、そのことを周囲の日本人男性たちに言うと、みんな「妻と3か月もずっと一緒にいるなんて耐えられない!」と言ったというのです。

そう言えば、海外経験の豊富な人が、「外国人はオフィスの机に家族の写真を飾っていたり、同僚に見せてきたりする人も多いけれど、日本人はあまり家族への愛を示さないと言っていたのを思い出しました。

意識改革を!

日本社会で働いてみて見えてきたのは、日本人は早く帰宅したいと思っていない人が多くて、少数派の、少しでも早く帰りたいと望む人々が苦しむことになっているという事実でした。

早く帰ることもできるのに帰らないでいる人たちを見ていると、「少しでも早く仕事を終わらせよう」という雰囲気にならないのも無理はないと思いました。

若い社員たちは、「帰ってもどうせ一人だから…」と言います。家に帰れば自分の家族がいる中高年の社員たちも、「少しでも家族と過ごしたい」と思っているようには見えませんでした。むしろ少しでも長く会社で過ごそうとしているようでさえあるのです。

そういう人たちが主導しても、「残業を削減し、長時間労働を是正しよう」という動きがうまくいくとは思えません。
だから、まずはそういう人たちにも「早く帰りたい」と思えるようになってもらうことが必要なのではないかと思っています。「ドイツ人は早く帰りたいと思っている人が多いから、効率的に仕事をする」というのが事実ならば、日本人の生産性を上げるために、その意識改革は大きな意味があると思うのです。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

★この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

★Yukiをフォローする