新卒入社後、半年で会社を辞めました(前編)

このたび、新卒で入った会社を約半年で退職しました。長くなってしまったので前・中・後編に分けて、経緯を書きたいと思います。本記事は前編となります。

新卒入社といっても、私の場合、大学卒業後しばらく大学院で研究者生活を送ったので、25歳での社会人デビューとなりました。就職先は中規模のIT企業でした。

ITという分野を選んだのは、純粋に関連スキルを身に付けたかったことと、保守的と言われる日本の企業であってもIT関係であれば、少しは合理的な社風なのではないかと考えたからです。

でも、残念ながらその読みははずれてしまいました…。

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初日に「コピペスピーチ」を2時間聞き続ける

就職先の会社に違和感を持ったのは、早くも第一日目、入社式でのことでした。式では「昇進者の決意表明」なるものがあったのですが、どの人のスピーチも、どこかから取ってきたような、ありきたりなものだったのです。

どのスピーチも似たり寄ったりで個人的な体験に基づくエピソードなどがなく、ネットや本にあるスピーチ文例をそのまま持ってきてつなぎ合わせたような内容でした。

大学院生時代にプレゼンテーションについてみっちりと学び、国内外の一流研究者たちの「パフォーマンス」と呼ぶべき素晴らしいプレゼンを見る機会に恵まれてきた私にとって、この日聞いた「スピーチ」は正直どれも衝撃的なほど低レベルでした。そんなスピーチが延々と2時間近く続いたのです。

私は決して、「スピーカーたちはもっとしっかり準備をして、質の高いスピーチをするべきだった」と思っているわけではありません。

SEである彼らは普段ものすごく忙しいのです。「聴く価値のあるプレゼン」を用意しようと思ったら、業務の片手間の時間ではとても足りません。日々長時間の残業をしながらの彼らには大きな負担です。そんな暇はないはずだし、そんなことをやる必要もないと思います。

そうではなくて、こんな誰の得にもならない形式的なスピーチを毎年毎年、長時間かけてやっているということ、そしてそれを誰も変えようとしていないことに、唖然としてしまいました。

私がそれまでいた大学院の研究室では、ゴミ箱を置く位置ひとつとっても「こっちの方がよくない?」という声を誰かが上げたりして、少しでも違和感のあるものはどんどん改善していく雰囲気がありました。私はそんな環境で何年も過ごしたので、それが当たり前だと思っていましたが、ここではそうではありませんでした。

そしてこの日私は、「ここに長くいてはいけないな」と危機感を持ったのでした。

日に日に成長してゆく違和感

とはいえこの会社は、いわゆるブラック企業ではありませんでした。

業績は好調とのことだったし、新卒社員には数か月に渡るしっかりした研修を行っていたし、残業もIT企業にしては少ない方でした。だから当初は、何十年も勤める気はなかったけれど、2~3年はここで勉強させて頂こうと思っていたのです。

しかし実際に働き始めて、保守的な社風への違和感に加え、周囲の先輩方を見て「こんな風になりたい」と思えないということに悩みました。皆さん毎日長時間働いており、とにかく「大変そう」にしか見えませんでした。

ここにいたら、あんな風になっていくだろう。私は「環境を変えたい」という思いを日ごとに強めていきました。そして次第にご飯が食べられなくなり、ひどい頭痛と吐き気に悩まされるようになるなど、健康面にも影響が出始めてしまいました。

それでも私は、すぐには退職を決断しきれませんでした。

毎月十分なお給料が出て、いずれボーナスももらえる仕事。そして日本は「新卒での就職が一番有利」と言われる国です。一度やめたら、今後とれる選択肢は狭まっていくばかりだと覚悟しなければならないだろう…。

相談した人からも、「次の就職のことを考えたら1年は続けた方がいいんじゃないか」とか、「とりあえず冬のボーナスをもらってから辞めたら?」と言われました。

しかしそれでも、私はある2つのことをきっかけに、すぐに会社を辞めることに決めました。

ここまで読んでくださってありがとうございます!

続きは、中編で。

新卒入社後、半年で会社を辞めました(中編)
本記事は前回の記事からの続きです。 環境を変えたいという思いがどうしようもないほど強くなったものの、入社後半年しかたっていなかった状態...
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