新卒入社後、半年で会社を辞めました(中編)

本記事は前回の記事からの続きです。

環境を変えたいという思いがどうしようもないほど強くなったものの、入社後半年しかたっていなかった状態で仕事をやめるかどうか悩んでいた私。そんな中で退職を決断できたのには、2つのきっかけがありました。

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「未来を楽しみに思えない」

私が退職を決意した最大の理由は、会社の周りの人たちを見て「あんな風になりたい」と思えなかったからです。

社内にはすごいと思う人たちもいました。特に、同じプロジェクトでよく私の面倒を見てくださった何人かの先輩方は、仕事の右も左もわからないような新入社員の私から見ても、はっきりと「この人は”デキる人”なんだな」と分かるような方々でした。

それでも「ああなりたい」と思えなかったのは、彼らがとにかく忙しそうだったからです。

私の属するプロジェクトは他と比べて残業が多く、周囲から「大変そう」と言われる環境だったので、優秀な人たちがなぜ転職や異動の希望をしないのか、私はとても不思議に思っていました。彼らは実務経験のあるエンジニアなのだから、転職しようと思えばできるはずなのです。

でもしばらく一緒に働いて、彼らが転職しない大きな要因が分かりました。彼らは忙しすぎて転職のことを考える暇がないのです。忙しすぎて、転職活動はおろか、帰宅後にゆっくり食事してお風呂に入って休むという、最低限の日常生活すら満足にできていなかったのです。

一度入ったらなかなか出られない。脱出するための思考力と体力を奪われるから。それが長時間労働という環境なのだと知り、ここにはまり込んだら終わりだと思いました。退職するなら新入社員で作業量がまだ少なく、来月、再来月の予定がどんどん勝手に入っていったりしない今のうちだと思いました。

この当時、私の心をとらえて離さなかった言葉があります。堀江貴文さんの著書『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』の中の、「このままでは、このままだ」という言葉です。これは堀江さんが塾講師のバイトをしていて、周りの塾講師たちを見て感じたことだそうです。

このまま塾講師を続けていたら、間違いなくこの色に染まってしまう。

(中略)いますぐ変わらなきゃいけない。このままでは、一生「このまま」だ。

私は毎日残業して長時間働く先輩社員を見ていて、「あれが自分の未来の姿だ」「ここにいたら、ああなるんだ」と思いました。その未来が、全然楽しみに思えませんでした。

人生の有限感に襲われる

私の退職を決定づけた2つ目のきっかけは、2015年9月末に立て続けに発表された、有名人の方の病気や死去に関するニュースでした。

2015年9月23日、タレントの北斗晶さんが乳がんを患っていることが公表されました。私は特別ファンだったというわけではなかったけれど、元気で明るいイメージの強かった北斗さんのご病気のニュースに、とても驚きました。また、その翌日の9月24日、女優の川島なお美さんが亡くなったというニュースが大々的に報じられました。

私は「もしも今自分が、難病にかかっていてあと半年しか生きられないと宣告されたとしたら、迷わずすぐに会社を辞めるだろうな」と思いました。

でも、続けてふと思ったのです。私は今、病気ではないけれど、必ず死ぬんだと。毎日、「最後の日の半年前の日」や、もしかしたら「死の前日」かもしれない今日を生きているんだと。

そう思うと、なんだかとてもすんなりと「ああ、やっぱり退職しよう」と心が決まりました。それはとても自然で当然の選択に思え、決めた途端に心が軽くなったような、肩の荷が下りたような、そしてどっと疲れたような気にもなりました。

とはいえ、大変なのはそれからでした。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

続きは、後編で。

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