クリスタの全プランと値段を比較 ベストなプランの選び方

CLIP STUDIO PAINT（通称クリスタ）はイラストや漫画を描くなら外せないソフトです。ただ、料金体系が複雑で初めて買う人には少しわかりにくいです。

「クリスタっていくらで使えるの？」「自分にとってベストな買い方は？」と悩む人に向けて、クリスタの全プランや値段、買い方のポイントなどをまとめました。

PRO版かEX版か

クリスタを購入するときはPRO版とEX版の2種類のグレードからどちらかを選びます。PRO版の方がグレードが低く、EX版の方が上です。

PRO版とEX版は使える機能が異なります。PRO版でもイラストを描くだけなら問題ありませんが、複数ページの漫画を作りたい場合はEX版が必要です。

PRO版でも1ページだけの漫画なら描けますが、EX版のLT変換やストーリーエディターの機能は非常に便利なので、漫画を描くならEX版が圧倒的におすすめです。

基本的にイラストを描くだけならPRO版、漫画やアニメーションの制作もしたい場合はEX版という形で選ばれます。

クリスタ買い切り版の値段

買い切り版の値段は次の通りです。

※パッケージ版の価格は公式サイトで買った場合

スマホやiPadで使いたい場合、残念ながら買い切り版はなく、この後紹介する月額または年額制のサブスクプランで使うしかありません。

PC向けのみ、買い切り版として「ダウンロード版」と「パッケージ版」があります。価格は上記のとおり、ダウンロード版の方が安いです。

パッケージ版はWindows用とmacOS用の2枚のディスク（DVD-ROM）、インストールガイド、スタートガイドがセットになったものです。パッケージ版はDVD-ROMドライブがないとPCにインストールできないので、PCにドライブがついていない人は注意が必要です。

パッケージ版とダウンロード版で、機能に違いはありません。ダウンロード版の方が安いため、買い切りで購入するならダウンロード版がおすすめです。

公式サイトの「一括払い（5,000/23,000円）で購入する」というボタンから買えば、買い切りでダウンロード版を購入できます。

PRO→EXに後からアップグレードもできる

「すぐにクリスタを使い始めたいけれど、今すぐEX版を買うお金はない…」という場合は、とりあえずPRO版を買っておき、後から18,000円でEX版にアップグレードすることもできます。

総額は【PRO版の5,000円＋アップグレード代の18,000円＝23,000円】となり、最初からEX版を買った場合と変わりません。

Amazonで買うのはどうなのか

上記の表の価格は公式サイトで購入した場合のものですが、パッケージ版はAmazonで購入することもできます。（ダウンロード版は今のところ公式サイトで購入するしかありません）

Amazonでのパッケージ版の値段は基本的に公式サイトより安いです。が、それでもやはりダウンロード版に比べると高いです。

Amazonで買える公式ガイドブックがセットになったモデルを魅力的に感じる人もいるかもしれませんが、公式ガイドブックは単体でも買えます。ガイドブックが欲しい場合、ソフトは公式サイトからダウンロード版を買い、ガイドブックのみをAmazonで買った方が安いです（Kindle版もあり）。

また、Amazonでは12ヶ月間1台のデバイスでPRO版を使えるオンラインコード版も2,800円で購入できますが、これはこの後説明する公式のサブスクプランで「1デバイスプラン」（年額2,800円）を利用するのと価格的には一緒です。

※上記のオンラインコード版では、公式サイトから買い切り版やサブスクプラン（スマートフォンプラン以外）を申し込んだ場合は付属するフォント「イワタアンチック体B」が付属しません。イワタアンチック体Bは漫画のセリフに使いやすいとても便利なフォントなので、欲しい人はオンラインコード版は避けた方がいいです。

というわけで、クリスタを買い切りで購入したい場合、公式からダウンロード版を購入するのが最も安いためおすすめです。

公式サイトの「一括払い（5,000/23,000円）で購入する」というボタンから買えば、買い切りでダウンロード版を購入できます。

月額/年額サブスクプランの値段

買い切り版のほかに、次のような月額または年額払いのサブスクプランが用意されています。スマホやiPadでクリスタを使いたい場合、買い切り版はないためこの中から選ぶことになります。

最も安いのは月100円から使えるスマートフォンプランですが、スマホでしか使えないと本格的に絵を描くのはなかなか難しいです。

本格的にイラストや漫画を描いていくなら、1デバイスプラン以上の中から使いたい端末の数によってプランを選ぶのがいいでしょう。

サブスクプランを申し込むには、公式サイトの「月額利用プラン（100円/月〜）で申し込む」のボタンから申し込みに進み、希望のプランを選びます。

買い切りかサブスクかの判断基準

スマホやiPadでクリスタを使いたい場合はサブスクしかありませんが、PCで使う場合は、買い切りかサブスクか選べます。選ぶ際のポイントはどれくらいの期間使用するかです。

PCで長く使うなら買い切り一択

PCで長く使うのであれば、迷う余地なく買い切りでダウンロード版を購入するのがベストです。

買い切りかサブスクかの分かれ目は？

クリスタを限られた期間しか使わないのであれば、サブスクプランの方がいいかもしれません。

サブスクプランの中でも検討する人が多いと思われる1デバイスプランと2デバイスプランについて、何ヶ月（何年）使うと支払額が買い切り版の値段に達するかをまとめてみました。

まずは月額払いの場合です。

例えば1デバイスプランでPRO版を使う場合、月額480円なので、11回支払うと支払額の合計が5,280円となり、買い切り版の価格である5,000円を超えます。従ってこの場合は「11ヶ月以上使うなら買い切り版を買った方がよい」ということになります。

次に年額払いの場合です。

1デバイスプランでPRO版を使う場合、年額2,800円なので、2回支払うと支払額の合計が5,600円となり、買い切り版の価格である5,000円を超えます。従ってこの場合は「1年を超えて使うなら買い切り版を買った方がよい」ということになります。

PCとiPadで使いたい場合の買い方

「クリスタをPCとiPadで使いたい」という人も多いと思います。その場合、2通りの買い方があります。

①PC用にダウンロード版を買い切りで購入＋iPad用に1デバイスプランをサブスク利用

1つ目は「ダウンロード版を買い切りで購入してPC用のライセンスを確保し、iPad用にサブスクの1デバイスプランを利用する」という方法です。

▼PC用にダウンロード版（買い切り）を買い…

＋

▼iPad用に1デバイスプランをサブスクで利用

②2デバイスプランをサブスクで利用

2つ目は「2デバイスプランをサブスクで利用し、PCとiPadで使う」という方法です。

個人的には①の「PC用にダウンロード版を買い切りで購入＋iPad用に1デバイスプランをサブスク利用」がおすすめです。なぜなら当初はPCとiPadで使うつもりでも、いずれPCでの作業がメインになってiPadのライセンスのみを解約したくなる可能性があるからです。

私自身、PCとiPadでクリスタを使ってみた時期もありましたが、数ヶ月でiPad版はほとんど使わなくなってしまいました。タブメイト（セルシス公式の左手デバイス）が使えることや、素材の検索・ダウンロード等がしやすいこと、資料を見ながらの作画がしやすいことなどから、PCの方が圧倒的に作業しやすいからです。

「PCでしか使わなくなったのでiPadの分のサブスクの支払いをやめたい」と思った場合、②の2デバイスプランで利用していると、1デバイスプランに変更してサブスク代を支払い続けるか、サブスクをやめて買い切り版を買うかになります。①の買い方をしていれば、iPad用の1デバイスプランのサブスクを解約するだけでよく、無駄が少ないです。

ただし、逆に「PCでは使わなくなり、iPadのみで使うようになった」という場合は、PC用の買い切り版を購入していたら無駄になります。買い切り版は半永久的に使えるので、またPCで使いたくなったらいつでも追加の支払いなしで利用を再開できるというメリットはありますが、「自分はPCよりもiPadをメインに使いそうだ」と思う人は②の買い方をしておいた方がいいかもしれません。

まとめ：クリスタの最適な買い方はこれ

まずはグレードを決める

まずグレードをPROとEXの2種類から選びましょう。

PCで長く使うなら買い切りのダウンロード版

PC用ライセンスは買い切りで購入ができます。パッケージ版よりもダウンロード版が安くておすすめです。

公式サイトの「一括払い（5,000/23,000円）で購入する」というボタンから買えば、買い切りでダウンロード版を購入できます。

短期間の使用やPC以外での使用ならサブスクプラン

「PCで使うけれど、短期間しか使わない」という場合はサブスクプランも視野に入ります。また「スマホやiPadなど、PC以外で使いたい」という場合はサブスクで使うしかありません。

使える端末の種類や台数によって4つのプランがあるので、自分に合ったものを選びましょう。月額払いよりも年額払いの方がお得になっています。

サブスクプランを申し込むには、公式サイトの「月額利用プラン（100円/月〜）で申し込む」のボタンから申し込みに進み、希望のプランを選びます。

ご参考になれば幸いです。良きお絵かきライフを！