液タブ(Cintiq 13HD)を下記のノートPCスタンドに乗せて使っています。
長い間wacom純正のスタンド(+文庫本を敷いて高さを出した状態)を使っていたもののどうしても高さや角度がベストポジションにならず、タブレット用のモニターアームも試してみたりしたのですが、このスタンドが今のところ一番使いやすいです。
モニターアームがだめだった理由
最も理想的なのは「モニターアームに液タブを乗せて自在に好きなポジションにもってこれるようにする」でした。

机の上のスペースにあまり余裕がないので、使わないときに横に追いやっておけるのは大きなメリット…!
そこでCintiq 13HDを乗せられそうな下記のものを購入して使ってみました。
結果はというと、このLOEのアームはものすごく「惜しい」!!
ほとんど完璧で、液タブを乗せるプレート部分のサイズ感はちょうど良いし、アームの関節の動きもスムーズだし、同梱の組立ガイドも日本語・写真つきですごくわかりやすい。セッティングも女性ひとりでも10分程度で簡単にできます。
が、次のような問題点がありました。
- 水平にならない(画面がわずかに左に傾く)
- ポジションの自由度が限られる
最大の問題が水平にならないこと。液タブの画面がどうしても少し左に傾いてしまいました。
Amazonのレビューには「液タブスタンドとして問題なく使えてる!」という声もある一方で、「水平にならなくて困る」というレビューも複数あります。個体差があるのかもしれません。
また、ポジションの自由度が思ったほど高くなかったというのもありました。アームがそれほど長くないので、デスクのどこに取り付けても、液タブを近くまで引き寄せられなかったりポールが邪魔になったりしてしまいます。
(ちなみに「描いているときに揺れないか」については、意外にも大丈夫でした。)
実はこの製品の「ノートPC用」バージョンも試してみたのですが、こちらでもだめでした(そもそもプレート部分の幅に液タブが収まらない&液タブが想定重量よりも軽すぎるせいでガス圧で徐々に位置が上がってきてしまう)…。
BoYataのノートPCスタンドを液タブスタンドとして使うのがおすすめ
最終的に行き着いたのがBoYataというメーカーのノートPCスタンドでした。おそらく中国のメーカーっぽく、Amazon商品ページの日本語が怪しかったりするので少し不安になりますが、使ってみたらすごく良かったです。
Cintiq 13HDを乗せたときのサイズ感はこんな感じ。プレート部分の大きさは横29センチ、縦25センチくらいです。
- 安定感抜群
- ポジション調整がほぼ自在
まずものすごく安定します。
足の角度とプレート部分の角度を自在に変えられるのですが、その部分がかなり固くて、角度を調節する際は結構体重をかけて行う必要があります。なので簡単には角度が変わらず、筆圧を込めて描いたり腕を乗せたりしてもびくともしません。
逆に言えば頻繁に高さを変えたいという人には向いていないのですが、「一度高さを決めたらあとはあまり動かさない」という人なら「こういうのが欲しかった!」となるはずです。
そしてポジションの自由度の高さ。
このスタンドはまっすぐ前を見たときの目線ぐらいまで高さを出すこともできるし、デスクから3センチぐらいまで低くすることもできます。プレート部分の角度も自在です。なので高さと角度に関してほとんど全ての人のベストポジションに対応できると思います。
高めにするとこんな感じでまっすぐ前を見て、デスクに肘をつく姿勢で描けます。
そして高めの位置で使う場合、下の土台のスペースにキーボードを置くことができ、なんと古より液タブユーザーを悩ませてきた「液タブで描くときのキーボードの置き場所問題」が解決します。

まじでありがとう
ただこの高めのポジション、合わない人も多いと思います。「高さを出した方が首や肩の凝り対策になる」と聞くので私もしばらくやってみたのですが、どうも私は高めポジションで描いていると頭痛になりやすいみたいなので、現在は低めにしています。
注意点
このノートPCスタンドの(唯一と言ってもいい)注意点は、デスク上で位置を動かす場合にちょっと動かしづらいということです。
このスタンドはしっかりしていて結構重さがあることに加え、土台の裏側にシリコンっぽい素材の滑り止めがついているので、軽く押したくらいでは動きません。
「スタンドの位置を変えることはない」という場合はいいのですが、「デスクが狭いので普段は液タブを端の方に寄せておいて、使うときだけ自分の前に持ってきたい」という私のような人は、そのままだと動かしづらいです。
なのでスタンドを滑りやすくするために、滑り止め部分に下のような家具用の滑り材を貼り付けるのがおすすめです。そうすると液タブを乗せたままでもデスクの上で楽に引きずって動かせます。
ただし滑りやすくなりすぎて筆圧をかけて描いたときにスタンドがずれてしまうという問題が発生することがありますw(特に垂直に近い角度で描いている場合)
その場合は液タブの角度を倒すか、滑り材をもう少し滑りにくいものに替える、滑り材を貼るのをやめてスタンドとデスクの間にフェルトなどを敷く、などの対応策が必要です。

この問題もあり、私は液タブを結構倒して描くスタイルに落ち着きました。スタンドの位置はスイスイ動かしたいので、滑り材は貼っています。
というわけで注意点もありますが、液タブを乗せるスタンドとして今まで試したものの中ではこの製品が最高だと思っています!