トレース台トレビュアーA3-500レビュー。傾斜台としてもおすすめです

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アナログでイラスト作業をするときに傾斜台が欲しいなと思ったのですが、なかなかいいものがなかったのでトレース台を傾斜台として使ってみようということで、トレビュアー (A3-500) を購入しました。

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傾斜台を使って絵を描くメリット

アナログで絵を描くプロの多くは傾斜台を使っています。(試しに「漫画家 作業環境」などで画像検索してみると色々実例を見れます)

なぜ傾斜台を使うと良いのかというと、水平な面で絵を描くことには以下のような問題点があるからです。

水平な面で絵を描くことの問題点
  1. 猫背になり肩や首が凝る
  2. 手前は近く、奥は遠く見えるためデッサンが狂いやすい

わかりにくいので図で説明しますと、こういうことです。

イラストを描くときは傾斜台を使うのがおすすめ

このように傾斜台を使うと「姿勢よく描けて身体への負担が軽く」、しかも「上手く描きやすい」ので、傾斜台を使うのがおすすめというわけです。

傾斜台は自作することもできる

ところが「傾斜台」と名のつくものを買おうとするとあまり選択肢がなかったり、びっくりするほど高かったりします。

私は最初下記のものが良さそうかと思ったのですが、価格が高すぎて断念…。

百均アイテムなどを使ってトレース台を自作している方もいるようなので、安く済ませたいという方は自作もありだと思います。

余談ですが「バクマン。」主人公の最高くんが作中で使用している傾斜台も、ジャンプ本誌に板を乗せただけのものだったりしますね

私も自作することも考えましたが、最終的に「もしかしたらトレース作業もするかもしれないし、トレース台でいいか」となりました。

「自作はできそうにないけど高いのを買うのも無理…」という方は、(子ども用の学習台ということになっていますが)下記のものが結構安めなので良いかもしれません。

トレビュアー (A3-500) のサイズなど

そんなわけで私が購入したのはトライテックという京都の会社が作っているトレース台「トレビュアー」のA3サイズです。

ちなみに色はホワイトもあります。

A3サイズはB5の漫画原稿用紙がちょうど2枚乗ります。けっこう大きいです。

トレビュアーのA3-500とA3-400の違い

トレビュアーのA3サイズには、A3-500A3-400があります。A3-500の方が新しいバージョンです。

A3-500とA3-400の違いはボタンの数と位置、そして調光機能の操作のしかたです。

下記がA3-400で、ボタンは左側にある電源ボタン一つだけになっています。このボタンを長押しで電源ON/OFF、トントンと軽くタッチすることで10段階で明るさが変わるという仕様です。

一方、新しいバージョンのA3-500は電源ボタンと調光ボタンが別々になり、電源ON/OFF時に長押しする必要がなくなっています。また、位置が左から右になりました。

明るさは10段階から7段階に減りましたが、電源を切って再びオンにしても前回の明るさを記憶してくれていたり、作業中に操作ミスで押されてしまうことを防ぐためにボタンが凹んでいたりと色々配慮されています。

トレビュアーをトライテック社の公式動画でチェック

製造元のトライテック社さんがYouTubeでトレビュアーの動画を公開しています。

こちらは旧型のA3-400の動画ですが、スタンドなど大部分はA3-500もこれと全く同じです。

こちらはA3-500のホワイトのように見えるのですが、それならケーブルもホワイトのはずなのに動画では黒…。ケーブルを挿す位置も裏面の形状もなんか違うようなので、別の古いモデルかもです。

角度調節について

トレビュアーには角度をつけるためのスタンドがついています。スタンドは折りたたみ式で、下記は完全に伸ばして最も角度をつけたところです。

下のように真ん中のところで折ると、少し角度が緩やかになります。

完全に折りたたむとこんな感じ↓で、ほんの少しだけ角度がつく形になります。さらにスタンドを取り外せば、完全にフラットな状態で使うことも可能です。

裏側にはスタンド付け替え用の穴が4箇所に空いていて、この位置にスタンドを付け替えると縦モードで使うこともできます。

電源コードを挿す穴の部分の裏側は小さなプラスチックの板のようなものが貼り付けられて補強されています。

購入前に気になっていたこと

①たわまない?

購入前は「スタンドが貧弱そう…描いてると中央部分がたわんだりしないかな…」と心配だったのですが、思ったよりしっかりしていました。

私はかなり筆圧が強い方なのですが、グッと力を入れて描いてもたわみません。かなり上の方の位置で描いたら多少たわむかもしれませんが、描く位置は大体真ん中あたりなので大丈夫でした。

②紙がずれない?

もう一つ気になっていた点が紙のすべり具合でした。傾斜しているので、あまりに摩擦が無いと紙がすべり落ちてしまいます。

実際に使ってみると、トレビュアーの天板は「サラサラ」ではなく「ツルツル」って感じで、紙を置くとピタッと止まってくれました。

また、コピー用紙や漫画原稿用紙などのサラサラした紙なら普通に動かせば回せるので、紙を回しながら描くときの描きやすさも問題ありません。

想定外だったこと

トレビュアーA3-500の実物を触ってみて思ったのが、けっこう重いということでした。公式スペックによると重量は1.7kgだそうです。

据え置きで使うなら問題ないと思いますが、頻繁に移動したり持ち運んで使ったりするのはちょっと大変そうです。(かなり大きいというのもあり)

傾斜台を導入した結果

トレビュアーの上で絵を描いてみるとやはりだいぶ描きやすく、今まで普通に机の上で描いていたのって描きにくかったんだなぁと気付きました。

私の場合、普通に机で描くと描いている部分を近くで見たいがためにものすごく猫背になってしまうのですが、トレビュアーの上で描くと紙の方が近くに寄ってくれてる感じなので、いくらか姿勢がマシになる気がします。

絵を描くときの姿勢や肩コリ・首コリなどに悩む方はぜひ!

ちなみに天板保護シートもあります。