基礎体温の記録を習慣づけたいと思い、スマホアプリと連携する基礎体温計を探しました。
しかし調べてみると、現時点で「自動でアプリにデータを同期してくれる基礎体温計」は存在しないということがわかり絶望。
悩んだ結果、アプリ連携は諦めて「体温計自体にデータを蓄積するテルモ製のものを使い、手動でアプリに記録する(アプリへの記録はショートカットを作成して少し楽にする)」という手段をとることにしました。
色々調べたことを記録しておきます。
※2022年4月時点の情報です。
基礎体温計に求めていた条件
当初求めていた条件は次のとおり。
- 毎朝検温すると自動でアプリに記録されていく
- 水洗いできる
- バックライトがある
特に「自動でアプリに記録される」が最も重要でした。口に入れるものなので洗えることも次に重要。バックライトはできればあってほしい。
アプリ連携機能をうたっている基礎体温計
探した限りでは、アプリ連携機能がある基礎体温計はTDK製とオムロン製の2種類のみでした。
が、この2つの「アプリ連携機能」は、私が求めていたものとは違っていました。
TDK製は手動で「音で」データ転送
TDK製は「歯があたる部分は平べったく幅があってくわえやすい」「見た目も結構かわいい」といった点が魅力的だったのですが、次のような問題点があることが判明。
- アプリ連携は「アプリを立ち上げ、スマホのマイク部分に体温計を向けて体温計のボタンを押し、体温計から出る音をスマホのマイクで拾って転送」という方法(温度を喋るわけではなく機械音が出るらしい)
- スマホに音を拾わせるため部屋が静かでないといけない
- 隣で寝ている人を起こしそう
- 本体のボタンが押しにくいとのレビューが複数あり
- iPhoneのヘルスケアアプリには連携できない
- 水洗いできない
- バックライトがない
データの転送方法がトリッキー過ぎてもはや手入力の方が早そうなのでなし。
ただし、データを7回分まで保存でき、まとめての転送も可能とのことなので、毎朝検温のたびに転送するのではなく週に一回転送するという使い方でいいのならアリかもしれません。
オムロン製も手動でデータ転送、仕様のせいで衛生面が気になる
オムロン製はキャップのようなケース付きですっきりした見た目、約10秒で測れるという測定の早さが強みですが、次のような問題点がありました。
- ケースを閉めると転送モードになり、アプリを立ち上げて転送ボタンを押すと転送される
- ルナルナ等複数のアプリと連携できるが、オムロンコネクトという専用アプリを経由しないといけない
- けっこう大きく重く、測定完了まで手で支えて待つ必要がある
- エラーになった場合や測り直したいとき、一度ケースに戻さないと再測定できない
- 測り直したいとき、初回の測定から3分以内に測った体温でないとその日の値として記録されない
- 予測値は測り直すたびに数値が違い不正確すぎるとの声あり
こちらもアプリへのデータ転送は手動。
また、データ転送を行うにはケースを閉じなければならず、検温後に布団の中ですぐデータ転送まで完了しようと思うと口にくわえた体温計をそのままケースに入れることになり、不衛生なのが気になります。
ただしこちらも40日分までデータの保存が可能で、まとめての転送もできるそうなので、毎日測ってすぐに記録というのがやりにくくても良いという方には問題ないかもしれません。
結論:テルモ製を使いショートカット活用しつつ手動記録してみることに
残念ながら「自動でアプリに同期」ができる商品は見つからなかったので、どうせ手動操作は必要ならということで、アプリ連携機能にこだわらず検討しました。
結果、テルモ製のこちらを買うことにしました。
メリットだと感じた点は次の通り。
- 480日分のデータを本体に記録、簡単なグラフを表示してくれる
- 前回の生理開始日からの経過日数が表示される
- 予測値の測定にかかる時間も約20秒と許容範囲内
- 水洗いできる
- バックライトつき
ちなみに、この製品には「データ送信機能つき」のモデルもあり、FeliCaポート搭載のWindowsPCまたはUSB対応非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi(パソリ)に体温計をかざすことでPC専用アプリ「WOMAN℃」にデータを送信できる、ということだったようですが、このアプリは2022年2月で提供を終了していると公式ページに記載されています。
現在はAndroid版の「ルナルナ体温ノート」「楽天キレイドナビ」とのみ連携が可能となっているようです。
しかしiPhoneとは残念ながら連携不可。そのため検温後はスマホに手動で数値を入力することになりますが、iPhoneのショートカット機能を使ってその作業を少し楽にしました。
実際のフローとしては、ホーム画面に設置した「基礎体温」のショートカットをタップすると入力画面が表示されるので、その日の数値を入力して「完了」をタップして終わりです。
自動でアプリに同期してくれる基礎体温計を入手できなかったのは残念ですが、これくらいの手間なら続けられるかもしれません。もし記録をさぼってしまっても、体温計に480日分記録が残っているのは心強いです。
ちなみに:ショートカットの作り方
ショートカットを作ってホーム画面に設置する手順は次の通り。
種類:基礎体温
値:単位に「℃」を選択
日付:何も選択しない
設定したら右上の設定アイコンをタップ
※右の画像では日付は「現在の日付」を選択していますが、後日、これだとうまくいかないことがわかりました。詳細は後述。
これで完了です。
※追記
ショートカット設定時に日付を「現在の日付」にしていると、「5:00の記録は17:00」「6:00の記録は18:00」のように、なぜか12時間ずれて記録されてしまいました。調べたところ、こちらは不具合のようで、日付部分を空にしておけばきちんと記録時の日時で記録されるとの情報があり、やってみたら問題なくできました。
実際にしばらく運用してみて、あらためて感想を記事にしたいと思います。