ティファール インジニオ・ネオIH対応セット9を2年間使用したレビュー!3つのおすすめポイントと選ぶ際のポイント

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「取っ手が取れる」でおなじみのティファールの鍋。IH対応の9点セットティファール インジニオ・ネオ IH セット9を2年ほど使ったレポートです。

取っ手が取れる」のフレーズが有名ですが、使ってみるとむしろ最大のメリットはそこじゃないと感じました。

実際に使っていて「いい!」と思った点は、「汚れにくく、洗いやすく、とにかく使うのが楽で毎日の料理がイヤにならない」という点だと感じました。

「具体的にその辺の鍋とどう違うのか」や、同シリーズの「セット6」や「セット3」との違いなどについてもまとめながらご紹介します!

ちなみにIHヒーターをお探しの方はこちらのアイリスオーヤマの2口IHクッキングヒーターのレビューもどうぞ↓

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深い赤が美しい「ティファール インジニオ・ネオ IH セット9 スカーレット」

私が購入したのは「ティファール インジニオ・ネオ IH セット9」で、カラーは「スカーレット」。大小のフライパン、大小のソースパン(鍋)、ガラスぶた、料理を保存するとき用のシールリッド(タッパー的なフタ)が入っています。

この、赤ワインのような落ち着いた色に惹かれて選びました。

公式サイトを見ると、現在は「スカーレット」という色の商品はなくなっているようで、「ルビー・エクセレンス」というカラーの商品が近い色のようです(名称が変わっただけで同じものかも?)。

2017年9月現在、Amazonにはスカーレットもまだあるようです。

「ルビー・エクセレンス」はこちら。スカーレットとほぼ同じ色に見えます。

※追記 (2018/2/11)
その後「ルビー・エクセレンス」のセット6も購入してみましたが、「スカーレット」とほぼ同じ色でした!(下の画像は「ルビー・エクセレンス」セット6のフライパンとソースパン)

セット9、セット6、セット3の内容と違い

各セットに入っているもの

ティファールの鍋セットの購入を検討するときの悩み所は「どのセットを買うべきか?」ということだと思います。

ティファールの「インジニオ・ネオ」シリーズにはセット9、セット6、セット3のラインナップがあり、以下のような内容になっています。

要約すると…

  • 全セット共通「大小のフライパン」+「取っ手」の基本3点セットはついている
  • セット6には基本3点セットに加えて、18センチのソースパン(鍋)が1つついている
  • セット9には基本3点セットに加えて、16センチ&20センチの大小のソースパン(鍋)がついている
  • ソースパンに合うガラスぶたシールリッドがついてくる

私が購入したセット9は大小2種類のフライパン(22センチ、26センチ)と、大小2種類のソースパン(16センチ、20センチ)つき。サイズ感は下の写真のような感じです。カッターとの大きさの比較を参考にしてください。

一人暮らしならセット6かセット9がおすすめ

一人暮らしなら「大小2種類のフライパン」+「18センチのソースパン1つ」がついているセット6がちょうどよさそうです。

18センチのソースパンは上の写真に写っている2つのソースパン(16センチ、20センチ)のちょうど中間ぐらいのサイズです。一人暮らしにはちょうどいいと思います。

ただし、一人前のラーメンやうどんなどを作るときは、セット9に入っている16センチのソースパンがちょうど良いので、「鍋を使う料理は袋麺ぐらいしかやらない…」という人には18センチだと少し大きいかもしれません。

そういう場合はセット3を買って、別途小さめの片手鍋を買うのがいいと思います。下記のパール金属の片手鍋は両口付き(右にも左にも注げる)でIH対応の16センチ。値段も手ごろです。

一人前の麺類をよく作るので小さめの鍋必須」かつ「カレーなど鍋料理をがっつり作ることもあるので大きいサイズの鍋も必要」という方は、一人暮らしでもセット9がおすすめです。

●「一人暮らしでそれほどがっつり料理はしない」という人 ⇒ セット6または「セット3+ほかの安い鍋」がおすすめ

●「一人暮らしだけどけっこう料理する」「料理に合わせてジャストサイズな鍋を使いたい」という人 ⇒ セット9がおすすめ

↓セット6

↓セット9

二人以上ならセット9がおすすめ

二人分以上の料理を作る方にはセット9がおすすめです。二人暮らしまでならセット6でもよさそうに思えますが、二人暮らしでがっつり料理するならセット9がおすすめ

セット6でもまあいけそうなのですが、ちょっと困るのがうどんやちゃんぽんなどの冷凍の麺を2人分料理するときです。こういう場合、セット9にしかついていない20センチのソースパンが活躍します。

なぜなら、16センチや18センチだと、サイズ的にうどんやちゃんぽんなどの「冷凍の麺」を2つ入れることができないんです。無理やり入れても、2つの麺は鍋の中に立たせる形か、片方の上にもう1個を乗せる感じになってしまって、麺がうまくほぐれません。

また、カレーや肉じゃがなどを大量に作り置きするときも20センチのソースパンが大活躍します。

さらに20センチのソースパンがあると、2人分のパスタを茹でるときもたっぷりのお湯でうまく茹でられます。(パスタはたっぷりのお湯で茹でるのがおいしく作るポイント!)

逆に言うと、二人暮らしでも「冷凍の麺はそんなに使わない」「パスタもあんまり作らない」「料理の作り置きもそんなにやらない」という場合は、18センチのソースパンがついているセット6で大丈夫だと思います!

●「二人暮らしで、冷凍の麺類を使うことやパスタを茹でること、おかずをまとめて作りおきすることがよくある」という人 ⇒ セット9がおすすめ

●「二人暮らしだけど、冷凍の麺やパスタを使うことはあまりなく、作り置きもそんなにしない」という人 ⇒ セット6でOK

3人以上のご家庭は、迷わずセット9でいいと思います。

IHコンロで使いたい場合は、色々あるティファールの鍋セットの中でも商品名に「IH」とつくものを選ぶように注意してください。ガスコンロでは「IH」がつく製品・つかない製品のどちらでも使えますが、IHコンロの場合は「IH」がつくものしか使えません。

なので、「今の家はガスコンロだけど、もしかしたら今後IHになるかも」という方は、IH対応バージョンを買っておくのをおすすめします。

IHヒーターはアイリスオーヤマの2口IHクッキングヒーターが使いやすく掃除もしやすくておすすめです!

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「取っ手がとれる」だけじゃない!3つのおすすめポイント

ティファールの鍋やフライパンと言えば「取っ手がとれる」のフレーズがおなじみですが、実際に毎日使ってみると、意外と最大のメリットはそこではないということに気付きます。

焦げ付かない・汚れない

ほかの鍋類から乗り換えて一番違いを感じたのが「焦げ付きにくさ」でした。油をほとんど使わなくても食材が焦げ付かず、豚バラ肉などの脂の多い食材を熱するときは油を引かなくてもいいぐらいです。おかげで油の使用量がかなり少なくなりました。

焦げ付きがないだけでなく、ティファールの鍋はそもそも非常に汚れがつきにくいです。しょうが焼きやケチャップソース炒めのような、フライパンが盛大に汚れる料理をしても、水で流すだけで大部分の汚れがスルッとどっかへ行きます(もちろん洗剤で洗う必要はありますが)。洗うのがラクだとわかっていると、それだけで料理のモチベーションがキープできます!

↓長芋と大葉の肉巻き。こういう料理をして油まみれになっても…

簡単に汚れが落ち、いつまでも新品のような綺麗さです。2年使ってこれだよ!!

噴きこぼれない

セット9を単身赴任中の父にプレゼントしたのですが、父から「ティファールの鍋は噴きこぼれないね!」と喜びの声をもらいました。私は父に言われるまで気が付かなかったのですが、確かにティファールだと噴きこぼれたことがない…!

それまで父が使っていた普通の鍋だと、気をつけないとたまに噴きこぼれてしまうことがあったらしいのですが、ティファールだとそれがない!と言っていました。

理由はよくわかりませんが、温度が急上昇しないようになっているとかでしょうか?

そのまま食卓に出せるデザインの美しさ

ティファールの優れている点は料理のしやすさだけではなく、洗練されたデザインでそのまま食卓に出せること。調理器具として使いやすいだけでなく、食卓へ運んで取っ手を外せばそのままおしゃれな「大皿」になります。

底は熱いのでテーブルに置くときは鍋敷きが必須です。

フライパンや鍋をそのまま食卓に出せるメリットは「保温性が高いので熱々を食べられる」ことと、移し替える必要がないので「パエリアなどの盛り付けを崩さず、綺麗な見た目で食卓に出せる」ということ。

一生懸命作った料理を、出来たて熱々で、かつ美しい状態で出せるのはとっても嬉しいです。

ティファールのデザインのよさは、食卓に出すときだけでなく、ただキッチンに置いているときにも感じられます。水切りカゴに伏せているだけでもどことなくおしゃれ。裏も表も、どこから見てもきれいなメイド・イン・フランス!

ティファールはフランス製です。360度隙のないプロダクトデザインはさすがアートの都の国ー!

「取っ手がとれる」はメリットか?

ティファールの売りである「取っ手がとれる」は確かに便利です。かなり省スペースで保管できるし、狭いシンクで洗うのも、取っ手を外せばぐっと楽になります。

取っ手の外し方は簡単。下の画像の赤い矢印の部分にある2つのボタンを両側から押すと、ガチャッと音がして外れます。

軽く押したぐらいでは外れず、少し力を入れてグッと押し込む感じです。これは料理中に誤って取っ手を外してしまう事故を防ぐために、あえて硬めにしてあるんだと思います。

取っ手を装着している間はしっかりと接続されている感じで、ガタつきなどは全くなく安心して使えます。中身を移し替えるために鍋・フライパンを傾けたり、完全に逆さまにしたりしても、グラつくようなことはありません。

このように便利な「外せる取っ手」ですが、いくつか注意点が。

私は当初、「外すことができるのなら、取っ手は毎回洗わなくても大丈夫かな」と思っていたのですが、それは間違いでした。取っ手もほぼ毎回洗うことになります。

なぜなら、料理すると大体取っ手も汚れるからです。取っ手と本体の合体部分はフライパンのフチを内側と外側から挟み込むような形になっているので、この部分がどうしても汚れるのです。まあこれは仕方ないですね…。

「取っ手は洗わない」ができるかと思ったけど、どうしても取っ手も汚れる…!

同時調理をする人は取っ手を追加購入した方がいい

また、2つ目の注意点として、セット3・6・9全てで、フライパンや鍋は複数あるのに対して取っ手は1つしかついていません。なので、2口以上のコンロで同時調理をする場合は、取っ手を付け替えながら使うか、片方の鍋では取っ手をつけるのを諦める…ということになります。

下の画像は我が家で味噌汁と焼き魚を作るときの様子。取っ手が1つしかないので、焼き魚のフライパンの方は取っ手なしの状態で使っています。

(ちなみに写真で使っているのはこちらの記事で紹介している魚焼きシートです。)

とはいえ、焼き魚などの場合はフライパンを振る必要がないので、これでも問題なく料理できます。

が、頻繁に2口以上のコンロで同時調理をするという人は、可能なら取っ手を追加で購入しておいた方が料理しやすいと思います。

フライパン用のガラスぶたも追加購入がおすすめ

セット6・セット9を購入するとガラスぶたが付属しますが、ガラスぶたはソースパン(鍋)に合うサイズのものだけが付属します。

例えば私はセット9を買ったので、フライパンが2種類(22センチ・26センチ)、ソースパンも2種類(16センチ・20センチ)あったのですが、ガラスぶたはソースパンに合う2サイズ(16センチと20センチ)しかついていません。そこで小さい方のフライパン用に22センチのガラスぶたを追加購入しました(写真左下)。

料理をある程度する方ならフライパン用のふたも必要だと思うので、私のように専用のふたを追加で購入するのがおすすめです。

ティファールの専用ガラスぶたには隙間があって、適度に空気が抜けるようになっているので、傾けたりして隙間を作る必要がなく、さらに平らなガラスなので中の状態が見やすくてとても使いやすいです。

またフラットな形なので洗いやすく、保管もしやすいです。(つまみの部分も倒れてフラットになります。)

私もしばらく追加購入なしでセット9を使っていたのですが、結構料理をするのでフライパン用のふたも必要だな〜となり、22センチのガラスぶただけは追加購入しました。

それ以来煮込みハンバーグや餃子などが作りやすくなって、料理の幅が広がりました。ふたを使って軽く蒸して仕上げることで、目玉焼きや親子丼などの卵料理も、ベストなタイミングできれいに仕上がります。

 

透明でフラットなガラスぶたなのでしっかり中身を確認しながら、好みの状態に仕上げやすいんです!

全セットともにフライパンに合うふたはついてこないので、フライパンで煮込み料理や蒸し料理などをする場合は追加購入しておくと便利です。

ティファールの微妙だった点

色々と優れているティファールなのですが、微妙だった点もいくつかご紹介。

シールリッドはいらなかった

シールリッドとは、ソースパンの中身を鍋ごと一時保存するとき用のフタです。セット6やセット9を買うと、ソースパンに合うサイズのものがついてきます。

が、このシールリッド、結局私は一度も使いませんでした。

「鍋ごと冷蔵庫に入れる」ということはよくあるのですが、その際はガラスぶたを使うか、アルミホイルをかぶせています。

理由は、「料理中にガラスぶたを使う → そのまま保存時にもガラスぶたを使う」という流れになりやすかったことと、シールリッドは硬めのプラスチック素材なので「汚れやにおいがつきやすそう&洗い物が増えるのが面倒」プラス開け閉めがしにくいので使いたくない」ということ。

シールリッドはかなり硬めの素材でソースパンにしっかりとはまるようになっていて、片手では開け閉めできないんです。

ガラスぶたなら片手で簡単に開け閉めでき、ガラスなのでにおいも汚れもつきにくく、さらにそのままコンロにかけて温め直すこともできるので、保存時もガラスぶたを使う方がはるかに便利でした。

というわけでシールリッドは全く使いませんでした…。

「お知らせマーク」も使わなかった

ティファールの鍋類には底に「お知らせマーク」というのがあって、このマークの色が明るい赤から暗い赤に変化すると予熱が完了したサインなので、ベストなタイミングで調理ができるということになっています。

が、このマークの色の変化というのはよ~く見ないとわからないし、熱伝導率のよいティファールの鍋は結構すぐに温まるので、マークをチェックすることなくIHヒーターをつけて30秒くらいしたらさっさと食材を投入しています。

あったからって特に困るわけではありませんが、まあ必要ない機能だな~と思います。

まとめ

使いやすく洗いやすく、大皿にもなり、見た目も美しいティファールのセット。料理がおいしくきれいに仕上がるので、楽しくなっていろんな料理に挑戦したくなります。

↑ナスのチーズ焼き。お皿に移し替えずにフライパンごと食卓に出せるティファールだからこそ作りたくなるメニューの一つです。こういう盛り付けを崩さずにそのまま食卓に出せるのはティファールならでは!

ティファールのセットにはほかにも色々なタイプがあります。

ガス火専用ですが深い青が美しい「グランブルー」や、プロが厨房で使っていそうな雰囲気の「ステンレス」(こちらはIH対応!)など。自分のキッチンに迎えたいカラーをじっくり選ぶのも楽しいですよ。ぜひお気に入りのモデルを探してみてくださいね!

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